FacebookがFace.comを買収した。これで、両社が交渉中であるといううわさが事実だったことが判明した。
Face.comは米国時間6月18日付けの同社ブログで買収を発表し、Facebookとともに作業することにより、製品を開発するための「さらなる機会」がFace.comにもたらされることになると述べた。
イスラエルのテルアビブを拠点とする新興企業であるFace.comは、Face.comの顔認識ソフトウェアをサードパーティー開発者らが独自のアプリケーションに組み込むためのAPIを提供している。同社は、2つのFacebookアプリケーションをリリースしている。ユーザーが自分やFacebook上の友人が写っているタグ付けされていない写真を検索することのできる「Photo Finder」と、Facebook上の写真に自動的に一括でタグを付けることのできる「Photo Tagger」である。Face.comは2010年、サードパーティー開発者らによる同社アプリケーションの利用を支援するため、オープンAPIをリリースしている。
Facebookの広報担当者は18日、電子メールによる声明で米CNETに対し、「Facebookを利用する人々は、友人との写真や思い出の共有を楽しんでおり、Face.comの技術は、写真に関する最高のエクスペリエンスの提供に貢献してきた」と述べた。「今回の買収は単に、世界最高水準のチームと長期にわたって技術ベンダーであった企業をわれわれの社内に迎え入れるためのものである」(Facebookの広報担当者)
Face.comは18日付けのブログ投稿で、モバイルが「人々の生活の重要な部分」であることに特に言及したが、Facebookにおいて同社が何に携わるのかについては明言しなかった。しかしFace.comは、FacebookがFace.comの開発者コミュニティーのサポートを継続する予定であると述べた。
2012年5月には、Facebookと顔認識企業であるFace.comが話し合いを持っているという報道が浮上したが、両社はともにこれを認めていなかった。イスラエルを拠点とする報道サイトであるNewsgeekは当時、FacebookはFace.comに8000万ドルから1億ドルを支払う可能性があると報じていた。
今回の買収に関する条件は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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