先週は、Appleのデスクトップ製品である「Mac Pro」「iMac」「Mac mini」の将来をめぐってさまざまな話が飛び交っていた。その中で、確実に分かっていること、そして分かっていないことを整理するのは意味のあることだろう。
Appleの技術者向け年次会議Worldwide Developers Conference(WWDC)の基調講演が終わるとすぐに、Appleは新しい「MacBook Air」と「MacBook Pro」を同社のオンラインストアに追加した。それぞれのノートブックの写真の上には今でも、アップデートされたシステムであることを示す小さな「NEW」のアイコンがある。驚いたことに、基調講演ではMac Proの新モデルについて何も触れられなかったにもかかわらず、その写真の上にも同じように「NEW」のアイコンがついていた。
このAppleのワークステーションの何がそれほど「新しい」のだろうか。簡単だ。Appleは、2499ドルのMac Proで、以前の2.8GHzのIntel製「Xeon W3530」を、同じ「Bloomfield」CPUテクノロジを使用した3.2GHzの「Xeon W3565」にアップデートしている。「Ivy Bridge」やUSB 3.0ポート、「Thunderbolt」ポートなどの期待されていたアップデートはどれも見あたらなかった。代わりにAppleが行ったのは、Mac ProのCPU速度をわずかに向上させることだけだった。
この「NEW」アイコンはその後、Apple Store上のMac Proの項目から削除されている。
The New York TimesのDavid Pogue氏は11日、WWDCの会場から次のような記事を書いている。
iMacやMac Proについては一言も触れられなかったため、多くのAppleウォッチャーは、Appleがデスクトップコンピュータは時代遅れと考えているのではないかと疑ってもいる。しかし、ある幹部は筆者に対して、新モデルと新デザインについての作業は現在進行中で、2013年に発表されるだろうと断言した。
この段落の最後の文は、後になって次のように修正されている。
しかし、ある幹部は筆者に対して、新しいMac Proのデザインについての作業は現在進行中で、2013年に発表されるだろうと断言した。
その後、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏が自ら、ある顧客への電子メールで2013年のMac Proアップデートについて認め、次のように書いている。
11日のイベントでは、新しいMac Proについて話す機会がなかったが、われわれは2013年に向けて本当に素晴らしいものに取り組んでいるので、心配しないでほしい。
Forbesはその後、Pogue氏の主張が正しいことをAppleの広報担当者に確認している。MacworldはCook氏の電子メールの件について、事実であることを確認した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス