本格的なサイト分析を取り入れたのは2001年からだが、その当時のシステムではPV数やUU数などを指標にサーバログを夜間バッチで処理していたため、即時性の無さが問題だったという。
その後、Webサイトでの取扱いシェアが50%を超え、大量の情報を様々な角度から分析したり、販促やメールなどのコンバージョン効果を把握することが必須になってきたことから、2007年にアドビの「SiteCatalyst」を導入した。
SiteCatalystが候補になった背景としては、次のような優位点が挙げられた。
SiteCatalystを使った現状の運用体制としては、50~60人のユーザーによって、日次、週次、月次の単位で訪問者やPV、ページランキング、流入元、新規率、貢献度などといった指標を確認しているという。また、カスタマイズ変数を活用しながら、会員分析やカスタマイズ分析なども行っているとのこと。一例としては、クリックマップに対する画面の最適化や、検索キーワードに対するリスティングへの知見などの分析が挙げられている。
前田氏からは、SiteCatalystを活用した具体的な事例として、ANAマイレージクラブ(AMC)会員を対象としたダイレクトメール配信の効果測定、およびターゲティングメール配信の事例が紹介された。
現在、AMC会員向けのダイレクトメール配信は次のような状況になっているという。
このうち、不定期メールは対象者を事前にターゲティングして配信する場合があるほか、一人当たりの受取メール数を週最大3通にまでに制限しているという。このダイレクトメール配信の効果は、配信成功率、開封率、クリック率、売上を基本指標としてトラッキングしている。また、CGを用いた配信者、非配信者の比較や、クリエイティブ評価などの個別分析も実施しているとの話である。
それに加えて2009年から開始したのが、SiteCatalystと連携したターゲティングメール配信だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境