競合各社のウルトラブックは「MacBook Air」の脅威とならず--最大の問題は価格

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年12月13日 16時31分

 多くのベンダーがAppleモデルの模倣を試みてそれぞれの軽量ノートPCを発表し、ウルトラブック市場は賑わいを増している。AcerやHewlett-Packard(HP)、ソニーなどの業界大手は、大きな利益を生む可能性を秘めたこの新市場にこぞって参入している。

 しかし、以前より問題になっていたのはコストだ。ほとんどのウルトラブックの価格は1000ドル以上に設定されており、900ドル前後なのはわずか数機種だ。だが、その価格ではMacBook Airからシェアを奪うことはできない、とアナリストのMark Moskowitz氏は述べている。

 Moskowitz氏は米国時間12月12日にリリースされた投資家のメモの中で、「ウルトラブックはまだ競争上の脅威になっていない。一般的に、われわれはウルトラブックのことを絶対に必要なデバイスとは見なしていない。競合製品がAppleのMacBook Airにとって真の脅威となるためには、価格を800ドル以下に設定する必要がある」と述べた。

 MacBook Air自体の販売価格もモデルと構成によって999~1599ドルと決して安いわけではない。しかし、MacBook Airの機能やフォームファクタ、ウルトラブック市場への早期の製品投入は、今後もAppleマニアやそのほかのユーザーの関心を引き続けるだろう、とMoskowitz氏は述べた。

 「対照的に、ウルトラブック製品のファーストラウンドとしては、Appleから市場シェアを奪うために必要な機能の組み合わせと魅力的な価格設定を欠いている、とわれわれは考えている」(Moskowitz氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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