大手コンピュータメーカーのインダストリアルデザイン部門トップに対して、彼らのマシンが他社のものに似ていると言えば、返ってくるのは自己弁護的な答えだろう。Hewlett-Packard(HP)は上海で現地時間5月9日、まさにそうだった。
Engadgetの報道によると、HPのインダストリアルデザイン担当バイスプレジデントであるStacy Wolff氏は、同社が当地で主催のインダストリアルデザインに関するプレスイベントにおいて、HPがローンチしたばかりの「Envy Spectre XT Ultrabook」とAppleの「MacBook Air」の類似性について質問を受けるとともに、その結果としてHPがAppleから訴えられる可能性を同氏は懸念しているかを尋ねられたという。
Wolff氏は、「私なら約10年前の『TC1000(Tablet PC)』を思い出す。そして、あれはタブレットである。新しいSpectre XTを見れば、ある意味で複数の類似性があることが分かると思う。そして、その原因はAppleではなく、テクノロジが発展してきた過程にある。Appleはシルバーを自分たちのものと思いたいのかもしれないが、そうではない」と答えた。
同氏は、「HPがAppleを模倣しようとしたことなど決してない。この世には、さまざまな類似があるものだ」と付け加えた。
Wolff氏はその代わりにHPの新しいノートPCとAppleのMacBook Airの相違点を指摘し、両者を区別する特徴を見つけるのは簡単だと述べた。
Wolff氏は、「われわれの製品は底面がゴムでコーティングされている。われわれはマグネシウムを採用しているが、Appleは違う。同社はCNCアルミニウムを採用している。われわれは製品にブラシパターンを施したが、Appleは違う。キーボードの実装も異なる。われわれはオーディオをコンポーネントとして搭載した。Appleは違う」と主張した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」