任天堂の「Wii」が開拓し、その後、Microsoftの「Kinect」が向上させたテクノロジであるハンズフリーなモーションコントロールが、飛躍的な進化を遂げた。ゲームから外科、建築、エンジニアリング、デザインまで、さまざまな業界に大きな変化がもたらされるかもしれない。
Leap Motionというサンフランシスコの新興企業は、米国時間5月20日に3Dモーションコントロールシステム「Leap」を発表し、この歴史の浅い分野における最新技術水準を一気に押し上げた。このシステムでは、コンピュータ上のものを100分の1mmの精度で操作可能で、ピンチでのズームなどのジェスチャーを画面にタッチすることなく実行できる機能を取り入れている。
小型のUSB入力デバイスと洗練されたソフトウェアプラットフォームから成るLeapは、70ドルで販売される予定だ。ユーザーがLeapを手にできるのは2013年前半となるが、この日同社が提示したものは、多様な業界の開発者とユーザーに大きな興奮を与えるものと思われる。
現在では、ほとんどの人がKinectの活躍を目にしている。Kinectによって、画面に写るものを体で操作できるゲームなどのソフトウェアを開発できるようになり、このシステムは大成功を収めている。Kinectはダンスや格闘、スポーツゲームなど、さまざまなものによく適しているが、そのモーション認識機能が感知できるのはユーザーの手までが限界だ。
一方、Leapは非常に細かい指の動きまでも認識可能で、Leap Motionによると、現在販売されているほかのどの製品と比べても200倍の感度を誇るという。4立方フィート(約0.113立方メートル)の「3Dインタラクションスペース」を作り出す同システムは、タッチスクリーンやマウスよりも精度と反応性に優れ、キーボードと同等の信頼性を備える。
つまり、ゲームデザイナーから外科医、建築家、エンジニアまで、あらゆる人が、間もなく登場する革命的なアプリケーションの多くをすぐに利用できるようになるかもしれない。
Leap Motionの最高技術責任者(CTO)であるDavid Holz氏は、米CNETに対して行ったデモで、以下に挙げるようなさまざまな操作にLeapがうまく対応できることを示した。
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