タッチ、モーション操作対応ゲームへの取り組み--その先にプレーヤーの満足はあるか

Erica Ogg (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年06月16日 07時45分

 ロサンゼルス発--「Wii Sports」のテニスをプレイするのが好きなユーザーと、まもなく発売予定の「Madden NFL 12」を心待ちにしているユーザーは、これまで全く別のプレーヤー層として扱われてきた。しかし2011年のElectronic Entertainment Expo(E3)では、ハードウェアメーカーとゲームパブリッシャーの両者が、これら2つのグループの融合を試みているような印象を受ける。

 Microsoftは米国時間6月6日、壇上で多くの時間を費やして、同社のモーションコントローラ「Kinect」を子供向けの「Kinect: Disneyland Adventures」だけでなく、「Fable: The Journey」や「Ghost Recon Future Soldier」「Kinect Star Wars」といった2011年から2012年にかけて発売予定のビッグタイトルにも組み込む計画について語った。

 ソニーもまた、ゲームメーカーに対して「PlayStation Move」の利用を促しているほか、次世代携帯ゲーム機の「PlayStation Vita」では、従来のコントロールスティックやボタンだけでなく、タッチスクリーンの活用も推進している。

 ソニーのワールドワイドスタジオ北米地域担当シニアバイスプレジデントであるScott Rohde氏は6日夜のプレスイベントにおいて、「Uncharted Golden Abyss」「ModNation Racer」「Little Big Planet」などのタイトルで、Vitaの通常コントローラとタッチスクリーンの使用コンセプトと、それらの操作を同一のゲーム内で切り替えられる機能を披露し、「好きなようにプレイすることが可能」と説明した。

 コントローラで操作するシューティングゲームをプレイしてきた世代の人間に、手のひらの開閉で銃を発射したり、実際に斬りかかる動作で剣を振ったり、画面をスワイプしてレースカーが進む道を描いたりすることを納得させるのは、間違いなく難しい問題だ。

 それは、モーションコントロールやタッチベースのゲームに魅力があるかどうかという問題ではない。Kinectは2010年秋の発売以来、史上最速のペースで売れた消費者向けガジェットとなった。そして「Wii」とそれに付属する独創的な「Wiiリモコン」は、任天堂に企業としての活気を再びもたらした。

 しかし、Kinectは「Kinect アドベンチャー!」や「Dance Central」のような幅広い層にアピールするゲームでユーザーを獲得し、WiiはWii Sportsによって大成功を収めた。今回の取り組みが異なるのは、そうしたゲーム操作方法を、これまで熱心なゲーマーの支持を得ていたようなゲームに組み込むという点だ。

MicrosoftがE3で行った「Kinect Star Wars」のデモでは、プレーヤーが「ライトセーバー装着」と言った後、モーション操作によってライトセーバーを振り回した。MicrosoftがE3で行った「Kinect Star Wars」のデモでは、プレーヤーが「ライトセーバー装着」と言った後、モーション操作によってライトセーバーを振り回した。

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