飛行機でラップトップを使うことには、多くの問題や不便がつきまとう。近くに座っている人から画面を隠すのが難しいため、作業中の秘密のデータがあったとしても、それを扱えるプライバシーはない。また、多くのラップトップのバッテリー寿命は3時間から5時間であるため、フライトの間持つか持たないかというところだ。国際線のフライトに乗っている場合は、これがさらに大きな問題になる。
さらに、スペースの問題がある。大きなラップトップは、座席テーブルにぎりぎり収まるくらいの大きさだ。隣の人もラップトップを使うようなら、肘をぶつけ合うことになる。背の高い人であれば、ラップトップの上に覆い被さるようにしなくてはならないし、肘は体の横にぴったり畳んでおかなくてはならない。ここでは、iPadの形状が重要になる。iPadは座席テーブルがあってもなくても操作できるし、画面を見ながら詮索好きな隣の人に背を向けることも、長いフライトの最中に体を動かしながら様々な姿勢で使うこともできる。
5.簡易情報キオスク端末顧客が自分で操作する情報キオスク端末を設置するのは、顧客と交流し、一部のサービスを自動化するには最適だが、以前は情報キオスク端末の設置と運用は高価で複雑だった。iPadがあれば、「Kiosk Pro」のようなアプリを使って、以前よりも素早く、最低限のコストで情報キオスク端末を設置することができる。このことは、iPadを小規模企業にとって素晴らしいツールにしている。わたしが最近見た例は、レストランがiPadの情報キオスク端末をロビーに設置し、クーポンを受け取り、懸賞の抽選に応募できる代わりに、顧客にメーリングリストに登録させるというものだった。
Appleはホームボタンを無効化できないようにしているが、ホームボタンを隠す形でiPadを覆い、勝手に意図しない形でいじることができないようにする特製のカバーも入手可能だ。このシナリオで重要なのは、iPadの機能を拡張することのできる、高品質・低価格の幅広いアプリ群を作り出したiPadアプリのエコシステムだ。
6.子供用マシン過去2世代、子どもたちはほとんどトラブルなく、例外もなしにコンピュータと技術に親しんできた。しかし、iPhoneがこの現象をさらに推し進め、そして低年齢化させている。突然、2歳児がスワイプでiPhoneのロックを外し、写真アプリにタッチし、小さな指を画面でフリックさせて写真をめくる方法を覚えるようになった。iPadでこの体験の大画面版が得られるようになると、幼児や就学前の児童の世界は突然大きく広がった。彼らは、親から教えてもらう必要のないコンピュータを手に入れたのだ。Montessoriumの「Intro to Math」のようなアプリは、iPadのインターフェースを利用して、安価で学びやすく、楽しく、効果的なソフトウェアを提供している。
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