マイクロソフトの「SoundWave」--音でジェスチャーを認識

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年05月10日 15時00分

 Microsoftは、カメラを使って動きを読み取る巧みな方法をすでに考え出した。そして現在、同社は音を使って同じ目的を達成しようとしている。

 Microsoft Researchが最近明らかにした「SoundWave」テクノロジは、ユーザーが自分のコンピュータ上のソフトウェアを手の動きだけでコントロールできるようにするものだ。しかし、カメラを使って同じ機能を実現している同社の「Kinect」とは異なり、SoundWaveは音によって動きを検知することができる。

 Microsoftによると、SoundWaveはスピーカーとマイクロフォンによって機能するという。このテクノロジは、スピーカーから人の耳には聞こえない音を出し、ユーザーがコンピュータの前で手を動かすと、この音が遮られるというものだ。音の周波数の変化に基づいて、SoundWaveは「さまざまなジェスチャーを推測する」ことができる。

 このテクノロジはMicrosoft Researchの管理下にあるため、一般利用ができる状態にはない。しかしSoundWaveのデモ動画では、説明の通りに機能しているように見え、動きに対して非常に素早く反応している。

 ところで、このPC専用のテクノロジにはいくつかの疑問がある。動画に登場した研究者は、SoundWaveの利用中、スクリーンにかなり近い位置にいた。離れた場所にいる場合はどうなるのだろうか。また、このテクノロジにはマイクロフォンとスピーカーの両方を要件とすることから、最適なサービスを得るためには、そうしたコンポーネントをどうやって設定する必要があるのか、またどこに設置しなければいけないのかという疑問が出てくる。

 それでもこれは素晴らしいアイデアだ。SoundWaveの詳しい情報や動作中のテクノロジは、こちらのサイトで見られる。

SoundWaveを使用しての操作 SoundWaveを使用しての操作
提供:Screen Capture by Don Reisinger/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]