携帯端末やテレビ用セットトップボックスを製造するMotorola Mobilityが、2012年第1四半期決算で前年同期を上回る損失を計上した。同社が独立企業として四半期決算を発表するのはこれが最後となりそうだ。
Googleによる買収を控えるMotorola Mobilityは、8600万ドル(1株当たり28セント)の損失を計上した。前年同期の損失は8100万ドル(1株当たり27セント)だった。特別費用項目を除外した非GAAPベースではやや改善し、前年同期よりも少ない1株当たり3セントの損失だった。
2012年第1四半期の純収益は30億8000万ドルで、わずかに増加した。
Thomson Reutersによると、アナリストらの平均的な予測は、売上高が29億6000万ドルで、1株当たり利益が1セントだったという。
Motorolaのスマートフォンの出荷は上向いており、携帯端末の総出荷台数890万台のうち510万台がスマートフォンだった。2011年は、携帯端末の総出荷台数が930万台で、そのうちスマートフォンの出荷は410万台だった。
出荷台数の推移は、Motorolaがスマートフォンへの注力を強めたことを示すものだ。人気の高い「DROID RAZR」端末が販売を支え、大容量バッテリを搭載しバッテリ駆動時間を延ばした「DROID RAZR MAXX」が補完した。
だが、Appleの「iPhone 4S」やサムスン電子の「Android」搭載携帯電話「Galaxy」シリーズとの継続的な競争による影響で、同社の携帯端末事業も2012年第1四半期の損失を拡大した。Appleとサムスン電子を除くと、他のAndroidメーカーで市場シェアを伸ばしているところはほとんどない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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