サンフランシスコ発--Sun Microsystemsの最高経営責任者(CEO)だったJonathan Schwartz氏が米国時間4月26日午前、米連邦地方裁判所の証言台に立ち、ときおり厳しく張りつめた様子を見せながらも熱意を込めて証言を行った。これに続いて、同社共同創設者のScott McNealy氏が証言台に立った。
McNealy氏に証人として出廷することを求めたのはOracleだった。Google側の弁護士Robert Van Nest氏は、William Alsup判事に対し、同社がOracleのためにこの証言を行うタイミングを融通したことを陪審員に知ってほしいと強調した。
Oracleが8週間に及ぶ裁判において、著作権に関する審議の最終弁論を前にMcNealy氏を法廷に立たせたがった理由は理解しやすい。McNealy氏は、Oracle顧問のDavid Boies氏に対し、JavaはSunにとって「非常に価値の高いもの」であり、「多数の知的財産」が伴うものであると認めた。
McNealy氏は、Sunがライセンスを通じて設けた制約に何度も言及しながら、「Javaに関するもので最も重要なものは互換性の維持だ。これが、われわれが提供してきた最も重要な価値の1つだからだ」と述べた。
Boies氏は陪審員を前に、30分足らず前に行われたSchwartz氏の証言を無効にしようと、Javaと呼ばれない限り、互換性のないバージョンのJavaの実装を企業に許可することがSunのポリシーだったのかと尋ねた。
McNealy氏は、「われわれは、そうしたことを戦略として市場で推進したり、許可したりした覚えはない」と答えた。
McNealy氏は、Schwartz氏が2007年11月のブログ投稿でGoogleの「Android」発表を称賛していることについて(立場は異なるが、GoogleとOracleの双方が有利に働くとみて取り上げている重要証拠)、同記事を見たかどうか質問されると、半ば笑いながら下を向いた。
McNealy氏ははにかむような笑みを浮かべて、「もし、本人に言わないでくれるのなら(ここで答えるが)、その投稿は読んでいない」と述べ、ブログ記事は時折読むだけであったと付け加えた。
それでも、同氏はこうした形のブログは企業として発信したものではなく、あくまで個人的なものというのが企業ポリシーであったと主張した。
Van Nest氏による異議にもかかわらず、Boies氏は非互換バージョンのJavaを市場に存在させることは、逆にSunの経済的側面に影響を及ぼすのかどうかについて尋ねた。McNealy氏は長い説明の後にようやく、それが「マイナスの」効果を及ぼすだろうと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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