サンフランシスコ発--Oracleの最高経営責任者(CEO)であるLarry Ellison氏は、Googleに対する特許および著作権侵害訴訟の公判2日目にあたる米国時間4月17日午前、証言をした。
Oracleの弁護団が最初に呼んだ証人は、厳密な意味で言えばGoogleのCEOであるLarry Page氏だった。しかし、Page氏の証言は同氏が2011年8月に行った宣誓証言の映像という形で提示されたため、サンフランシスコの米連邦地方裁判所で最初に証言台に立ったのはEllison氏だった。
開発者はJavaでプログラムを記述する際、2つの異なることを行う、とEllison氏は説明した。つまり、それはJavaプログラミング言語を使用すること、そして、その後において、あらかじめ記述されたJavaプログラムのライブラリを再使用することである。
APIの開発には費用がかかるのかという質問を受けた際、Ellison氏はため息をついて、「ほぼ間違いなく、それは、われわれがOracleで行う最も難しいことの1つだ」と答えた。
Ellison氏によると、ライセンスにはGPLオープンソース、仕様、商用の3種類があるという。
商用ライセンスを使用している企業には、「BlackBerry」のResearch In Motion(RIM)や「Kindle」のAmazonなどが含まれる。
Ellison氏はJava仕様ライセンスに具体的に言及し、このライセンスはJavaのソースコードではなくドキュメンテーションを閲覧することを開発者に許可するものと説明した。開発者はその後、それらの設計仕様を使用して、その設計や仕様を使った独自バージョンのJavaを構築することができる。
このJavaコミュニティーの範疇に含まれる企業には、IBMやSAP、Hewlett-Packard(HP)などがある。
独自バージョンのJavaを構築した企業は、互換性テスト(TCK)を実行して、標準のJavaフレームワークと互換性があることを確認しなければならない。企業はそれに合格した場合、ライセンスは無料で取得できるが、TCKの料金は支払わなければならない。
Ellison氏は、Oracleの弁護士であるDavid Boies氏から、これらのライセンスを1つも取得せずにJavaを使用している企業はあるのかという質問を受けて、「私の知る限り、これらのライセンスを1つも取得していない唯一の企業はGoogleだ」と答えた。
Googleの弁護人のBob Van Nest氏から、Java言語は無料なのかという質問を受けたとき、Ellison氏は答えるのをちゅうちょした。William Alsup判事はEllison氏に「はい」か「いいえ」で答えるよう強く求めたが、Ellison氏はそれに応じずに不機嫌な口調で「分からない」と答えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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