Appleは最新版「iPad」を発表するにあたって、NVIDIAの「Tegra 3」に直接狙いを定めた。「新しいiPad」に搭載されている「A5X」について、NVIDIAの一連の新たなスーパーフォン向けプロセッサであるTegra 3の4倍のグラフィックス性能を持つとするグラフを披露したのだが、問題はベンチマークや補足説明を一切提供しなかったことだ。
Intel対Advanced Micro Devices(AMD)のベンチマーク戦争を見慣れている人なら、どんなグラフにも抗うつ剤のCMより多くの補足説明が付くことを知っている。だからAppleのグラフは不完全に見えたのだ。NVIDIAは、一般の人たちと同じようにライブブログ(米CNET、gdgt、Engadget、Techmeme)を通じてiPadに関するAppleの主張を聞いていた。
NVIDIAの広報を担当するKen Brown氏は、Appleに名前を挙げられたのは「もちろん光栄なこと」だが、性能に関する主張はもっとデータを提供しなければ不完全だとして、次のように述べた。「当社ではベンチマーク情報を持っていない。われわれは、使用されたアプリケーションが何だったのか把握する必要がある。単独で使ったのか、それともさまざまなアプリケーションを使ったのか?どのドライバを使用したのか?ベンチマークを詳しく知るには非常に多くの問題がある」
Appleがこれらのベンチマークを提供するかといえば、その可能性は低い。だがNVIDIAは、米国時間3月16日に発売される予定の新しいiPadを入手して、タブレット端末同士の比較を行う計画だ。Brown氏は次のように述べている。「実際の性能についてはいずれ、今よりはっきりするだろう。現時点で、Appleはごく大まかな主張をしているにすぎない」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」