米連邦巡回裁判所のRichard A. Posner判事は米国時間3月5日、Motorola Mobilityおよび間もなく同社の親会社になるGoogleに対し、「Android」に関する開発情報をAppleに提供するよう命じたと、裁判所の書類を入手したBloombergが報じた。同判事はさらにGoogleに対し、同社が125億ドルでMotorola Mobilityを買収する件についてもAppleに情報を提供するよう命じた。
Appleは、Android OSを採用したスマートフォンを販売しているMotorola Mobilityとの係争において、かなり前からデータの提供を求めてきた。
そして、予想通りかもしれないが、GoogleとMotorola Mobilityはこれまで、「iPhone」の開発元であるAppleへの一切の情報提供を阻止しようと試みてきた。だがBloombergによると、Posner判事は、情報提供は裁判の「証拠開示」段階において鍵を握る部分だと考えているという。
AppleとMotorolaは、Posner判事が担当する訴訟において、複数の特許をめぐり激しい論争を繰り広げている。6月11日には、MotorolaがAppleの特許6件を侵害したかどうかを審理する最初の陪審裁判が開始される予定だ。それが結審すると、AppleがMotorolaの特許3件を侵害したかどうかをめぐってPosner判事が2件目の裁判を開始する予定となっている。
米CNETはApple、Google、Motorolaにそれぞれコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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