米国防高等研究計画局(DARPA)は、すぐにでも悪夢製造局となりそうだ。
DARPAは、怪物のような「AlphaDog」だけでは脅し足りなかったのか、今度はネコ科の「Cheetah」を用意してきた。走って安全な場所に逃げ込みたくなるが、追いつかれてしまうだろう。
Boston Dynamicsが開発したCheetahは現在、世界最速の脚式ロボットであるという。DARPAは米国時間3月5日、ビデオを公開し、Cheetahが速度を変えて研究所内にあるランニングマシン上を走り、最終的にその速度が時速18マイル(約29km)に達したことを示した。これは、1989年に達成した速度記録である時速13.1マイル(約21.1km)を更新したことになる。
エンジニアは、本物のチーターのような足の速い動物の動きを真似てCheetahロボットを設計した。背骨の曲げ伸ばしにより、この四脚ロボットは、歩幅を広げたり、走る速度を上げたりすることができる。
Boston Dynamicsの社長であるMarc Raibert氏は、同ロボットの開発を2011年2月に受託した際、ロボットが本物のチーターと同じ早さ(最高時速70マイル、最高時速約112km)で走れないわけはないと考えているが、実現するにはある程度時間がかかると思うと述べていた。
Cheetahは、ロボットの性能の改善および向上を追究するDARPAのMaximum Mobility and Manipulation(M3)プログラムの一部である。同局から具体例が示されることはなかったが、Cheetahのようなロボットは、さまざまな軍事用途において役立つと思われる。
DARPAは、2012年中に試作機による自走テストの実施を計画している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」