直営店を統括していた人物を2011年に失ったAppleはその後、その勢いを維持してくれる人物を探し続けていた。
Appleは、欧州の家電小売企業Dixonsの最高経営責任者(CEO)を務めるJohn Browett氏に白羽の矢を立てた。Appleは米国時間1月30日夜、Browett氏が4月にリテール担当シニアバイスプレジデントとしてAppleに加わる予定だと発表した。Browett氏は新しい役職の下、Appleの小売戦略の統括、および、世界規模でのApple Store拡大継続を担当する予定。
AppleのCEOを務めるTim Cook氏は、「われわれの直営店で最も重要なのは顧客サービスであり、John(Browett氏)はわれわれがこれまでに会った誰よりもその思いを共有している」と述べた。「彼がわれわれのチームに加わり、小売に関するその素晴らしい経験をもたらすことを大変うれしく思う」(Cook氏)
Browett氏は、2月20日付けでDixonsの取締役を退任し、4月20日に正式に同社を退職する予定であると、Dixonsは同社ウェブサイトの声明で述べた。
Browett氏は声明で、「わたしは目の前の機会を楽しみにしており、また、自分が離れるグループにも強力なリーダーシップの下に明るい未来が待ち受けていると思っている」と述べた。同氏は2007年にDixonsのCEOに就任している。
Appleにおいて、Browett氏が担うことになる責任は大きい。Appleは2011年6月、Ron Johnson氏が辞任し、J.C. PenneyのCEOに就任することを発表した。Johnson氏は、Appleの直営店を設立し、世界中で350店舗以上にまで拡大することに貢献した人物である。Johnson氏の辞任によって、Appleの事業においてますます重要性が高まっていた部分に大きな空席ができ、Appleは、小売に対するJohnson氏のアプローチを継続できる適切な人物を探す必要性に迫られることとなっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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