Gartnerの新しい調査によると、2011年に半導体を最も多く購入したのはAppleだったという。
Gartnerは米国時間1月24日に出したレポートの中で、Appleは2011年に業界トップの173億ドルを半導体に支出したと述べた。Appleの支出は、2010年の128億ドルから急激に増加している。
Appleはこの急増で、2010年に半導体支出で上位にいたサムスン電子とHewlett-Packard(HP)を追い抜いた。サムスンは、Gartnerの調査で2010年と同じ2位を維持し、前年比の増加率も、Appleの34.6%にはかなわないものの9.2%と堅調だった。
競合各社の中で最大だったAppleの半導体支出の増加は、スマートフォン、タブレット、およびソリッドステートドライブ(SSD)への半導体支出が業界全体で増えたのが理由として考えられる、とGartnerは述べた。Appleの場合、自社製品でこの3種類をすべて扱っている。
Gartnerはプレスリリースで次のように述べた。「Appleは2011年、スマートフォン市場でシェアを大きく伸ばし、同社のメディアタブレット事業も大きな成功を収めた。2011年はDRAMの価格が大幅に下落し、それに従い多くのPCメーカーが半導体の総需要(額)を減らしたのに対し、Appleは『MacBook Air』が成功したことで、PC事業においても半導体需要を増やすことができた」
2011年はLenovoも半導体支出が多く、前年から23.7%の増加だった。HP、Dell、およびソニーが支出を減らすなか、上位リスト中ではApple、サムスンとともに、Lenovoは支出を増やした数少ないPCメーカーとなった。
Gartnerによると、特に減少幅の大きかったのはNokiaで、同社は2011年に購入額を約20%減らしたという。これにより、Nokiaはソニーと東芝の上の5位に順位を落とした。
Gartnerの推計では、半導体購入上位10社の合計額は1056億ドルで、半導体メーカーの売り上げの35%を占める。同社によると、この額は2010年から18億ドル(1.8%)の増加だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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