Appleは米国時間1月24日、2012年第1四半期決算(2011年12月31日締め)を発表した。
同四半期においては売上高が463億3000万ドル、利益が130億6000万ドル、1株あたり13.87ドルであった。前年同期の売上高267億4000万ドル、1株あたり利益6.43ドルからの増収増益となった。
Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は、「極めて優れた業績と『iPhone』『iPad』『Mac』のかつてない売れ行きを非常に嬉しく思う」と声明で述べた。「Appleの勢いは非常に強く、驚くような新製品がいくつか控えている」(Cook氏)
FactSet Research Systemsが実施した調査において、アナリストらによる平均予測は、売上高が390億ドル、1株あたり利益が10.06ドルであった。
今回の業績は、売上高370億ドル、1株あたり利益9.30ドルとしていたApple自体の予測を大幅に上回った。Appleの前四半期の利益は、好調ながら、珍しくアナリストらの予測を下回るものだった。顧客らが新モデル発売を期待して、新しい「iPhone」の購入を控えたことが少なからずその理由であった。
現四半期についてAppleは、売上高を325億ドル、1株あたり利益をアナリスト予測よりも48セント高い8.50ドルと予測している。
Appleの第1四半期の売上総利益率は44.7%で、前年同期比38.5%増であった。
予想されていた通り、Appleの同四半期を牽引したのはiPhoneだった。同社が同四半期に売り上げたiPhoneは3704万台で、アナリストらの予測であった3000万台を大幅に上回った。同四半期は、iPhone 4Sの販売を含む最初の四半期である。iPhone 4Sは、2011年10月中旬に発売され、発売直後の販売台数はiPhoneのこれまでのどのモデルよりも多かった。
またAppleは、同四半期の「iPad」の販売台数は1543万台で、前年同期の733万台から111%増加したと述べた。こちらも、1300万台〜1400万台というアナリストらの予測を上回った。
特筆すべき点はAppleの「Mac」の販売台数で、520万台を記録した。500万台を超えたのは初めてのことで、これまでの最高記録だった前四半期の489万台を上回った。アナリストらの予測も、全く同じ520万台だった。
「iPod」の販売台数は引き続き減少しており、1540万台で前年同期比21%減であった。Appleは今回、ここ数年で初めて「iPod touch」製品ラインを刷新しなかった。iPod touchは引き続き、iPod販売台数の大部分を占めている。
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