欧州が経済危機に陥る中でも、Googleは米国時間1月19日に堅調な業績を発表するものと期待されていた。しかし、その予測は裏切られる結果となった。
Googleは第4四半期(2011年12月31日締め)に27億1000万ドル(1株あたり8.22ドル)の純利益を計上したことを発表した。非GAAPベースの売り上げはトラフィック獲得コスト(TAC)込みで前年同期比25%増の105億8000万ドル、利益は1株あたり9.50ドルだった。
24億5000万ドルのTACを除外した後の売り上げは81億3000万ドルだった。
アナリストらはGoogleの同四半期の売り上げが84億ドル、1株あたり利益が10.48ドルになると予測していた。
最高経営責任者(CEO)のLarry Page氏は現在の財務状況について前向きな見解の声明を準備した。
Googleは非常に堅調な四半期で素晴らしい年を締めくくった。売り上げは通年では29%増となり、四半期では初めて100億ドルを超えた。
わたしはAndroidやGmailのほか、世界のユーザー数が3カ月前の発表から倍以上の9000万人になったGoogle+の成長に非常に期待している。Google+を通してユーザーと有意義な関係性を築き、さまざまなサービスに驚くべきエクスペリエンスを投入してゆきたい。2012年に何が実現できるか、とても楽しみにしている。ユーザーの助けとなり、自らの事業を成長させる機会がたくさん広がっている。
懸念が高まる欧州については英国部門の業績しか発表されなかったが、欧州事業の大半を同国が占めているのが実態である。
英国での売り上げは10億600万ドルで、これは2011年第4四半期の売上全体の10%に相当する数字。同国事業は前年同期も売上全体の10%を占めていた。
もしも為替が2011年第3四半期から第4四半期にかけて安定していれば、第4四半期に2億3900万ドル多い売り上げを計上できたとGoogleは述べる。
グローバルでの売り上げは56億ドルで、同四半期の全売上の53%を占めた。2011年第3四半期では55%だった。
今四半期はTAC込みで売り上げが82億8000万ドル、1株あたり利益が10.07ドルになるものと、金融アナリストは予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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