Androidのオープン性を問う--モバイルアプリストアCEOの見解

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年12月16日 07時30分
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 「Android」は、Googleがそう思わせたがっているほど、オープンなプラットフォームではない。GetJarの最高経営責任者(CEO)を務めるIljas Laurs氏は、はっきりとそう述べる。

 「わたしにとって、クローズドとは、完全に自由でないものすべてを指す。その考え方でいけば、Androidはすでにクローズドだ」(Laurs氏)


GetJarの最高経営責任者(CEO)を務めるIljas Laurs氏。
提供:GetJar

 Laurs氏の2012年の予想は大胆だ。同氏は、GoogleがAndroidに対する管理を強化し、開発するアプリの種類や使用できる技術を制限し始めるだろうと考えている。

 「企業が持ち得る限りの最大の権力を手にするからといって、それを非難することはできない」とLaurs氏は言う。「わたしがGoogleなら、同じことをするだろう」

 Laurs氏は、アプリの売り上げの30%がGoogleの取り分となることを、デベロッパーへの税金と呼ぶ。この30%は、アプリのホストや「Android Market」での運営、取引の処理をGoogleが行うためだとされている。同氏によれば、これらのサービスは小規模のデベロッパーにとっては素晴らしいものかもしれないが、規模の大きなプレーヤーにとってはこれらすべてが必要となるわけではなく、より低コストで、アプリを自社で管理できる可能性もあるという。

 Laurs氏は、30%という取り分が業界標準となっているのは、クローズドなシステムを運営するAppleがそう決めているからにすぎないと語る。

 Laurs氏の見方にも偏りがないわけではない。同氏の企業GetJarは、Android自体のマーケットプレイスとさまざまな面で競合する独立系アプリストアだ。同社はAndroid携帯電話にAndroidストア以外のソースからもアプリをダウンロードできるように熱心に取り組んでおり、これには一部のワイヤレスキャリアが同調している。

 しかし、GetJarはかなりのトラフィックを獲得している。8月にはアプリのダウンロード数が20億件を突破し、1カ月で1億ダウンロードを記録した。

 一方、Googleは常に、Androidはオープンなシステムだと主張しており、このプラットフォームを使用するさまざまなベンダーやデベロッパーの数を示している。同社が多様なパートナーを集められている点は、評価できることだ。

 しかし、Googleのオープンさについての評判には疑問符が付きまとう。ここ1年で、同社はSkyhook Wirelessからの申し立てについて争っている。Skyhookは、電話機の位置情報の取得を支援する非公開のサービスプロバイダーで、GoogleによってMotorolaとの提携関係から締め出されたと主張した。Googleはあらゆる不正行為を否定し、SkyhookがAndroidの技術要件を満たしていなかったと主張している。

 ビジュアルボイスメール企業のYouMailは米国時間12月7日、T-Mobileの依頼によって同社のアプリが「Android Market」から完全に取り下げられたと不満を述べた。YouMailはその後、同社アプリのあるバージョンが実際にT-Mobileのネットワークに対して必要以上に負荷をかけていたことを発見し、YouMailはいくつかの調整をへて、アプリがマーケットに戻っていると述べた。確かに誤りではあったものの、YouMailは、Googleがキャリア1社だけの依頼でアプリを完全に取り下げたことに対して異議を唱えた。


GetJarは同社の「Gold」プログラムによって躍進を遂げている。このプログラムは、通常は有料のアプリを無料で提供するものだ。
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