サンフランシスコ発--「Android」はオープンソースソフトウェアだが、そのオープンソースコミュニティーは小規模なものだ。同プロジェクトのリーダーであるGoogle幹部がその理由を語った。
開発者はAndroidのソースコードを自由に見て修正を加え、自分のハードウェアに組み込むことができるので、同モバイルOSはオープンソースソフトウェアとしての条件を満たしている。しかし、Googleは何が正式なAndroidソフトウェアに組み込まれるのか、何がAndroidとしてリリースされるのか、そしていつそのソースコードを公開するのか、といったことを厳格にコントロールしている。タブレット向けの「Honeycomb」に関しては、その傾向が特に顕著だ。
Rubin氏が当地で開催されたGoogle I/Oカンファレンスで報道陣に述べたところによると、Googleがそうしたアプローチを採用しているのは、Androidアプリケーションが使用する基本機能であるAndroidのインターフェースをコントロールするためだという。
これらのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)は内密に開発を進めて、Googleが完成したと判断したときにのみリリースするのが理想的であり、このプロセスによってアプリケーションの互換性を確保することができる、とRubin氏は述べた。
Rubin氏は「オープンソースとコミュニティーがけん引するプロジェクトとは違う」と述べた。コミュニティーがけん引するプロジェクトでは、大勢の人々が1つの集団としてソフトウェアの進路を決定する。同氏は「Androidはコミュニティーがけん引するという側面はそれほど重視しておらず、オープンソースの側面を重視している」と話した。
それは意図的に行われている。Rubin氏は「新しいAPIを追加するときコミュニティープロセスは機能しないことが多い、というのがわたしの見解である。なぜなら、ソフトウェアが完成したと判断するのは非常に難しいことだからだ。何がリリース版で、何がベータ版なのかを判断するのは困難な作業である。開発者は、それらのAPIが一定の日に完成するという見通しを持つ必要がある。コミュニティープロセスでは、(携帯電話)事業者が初期バージョンを採用して、デバイスの構築に取りかかることもできる。そうなれば、アプリケーションの互換性が失われる」と言う。
MozillaのFirefoxやLinuxのカーネル開発など、一部のオープンソースプロジェクトでは開発が人々の目に触れられる形で行われる。公開が予定されている機能のソースコードは実際のソフトウェアリリースより前にソースコードが公開され、オープンなメーリングリストで公に議論がなされる。
Androidでは、その作業は非公開で行われる。そして、新機能は人々に驚きを与えることができる。Honeycomb(当初はAndroid 3.0で、現在はAndroid 3.1)を搭載したMotorolaの「Xoom」の出荷が既に開始されているにもかかわらず、Googleはまだ同ソフトウェアのソースコードをリリースしていない。
そして「Ice Cream Sandwich」がリリースされるまで、Googleはソースコードを公開しない予定である。Ice Cream Sandwichは、携帯電話や「Google TV」デバイスを含むあらゆるAndroidデバイスにHoneycombの新しいインターフェースをもたらす次期Androidだ。Ice Cream Sandwich(既にGoogleのエンジニアからはICSという便利な略称で呼ばれている)は2011年第4四半期に登場予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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