自宅のWi-Fiホットスポットの住所が公開されていることを心配しているユーザー向けに、Googleが解決策を発表した。
カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするGoogleは米国時間11月14日の夜遅く、Wi-Fiネットワークの所有者に対し、同社のクラウドソーシングによるジオロケーションデータベースから自分のネットワークに関する情報を除外する方法を発表した。Googleは2011年夏、米CNETにプライバシー問題を指摘されてから、このデータベースに変更を加えていた。
その方法は簡単で、Wi-Fiネットワーク名の後に「_nomap」を付けるだけになる。つまり、「theharrisons」という名前ならば、「theharrisons_nomap」とすればよい。
Googleの国際プライバシー担当顧問を務めるPeter Fleischer氏はブログ投稿で、「Google Location Serverからアクセスポイントをオプトアウトするための様々な方法を検討した結果、無線ネットワークの名前を利用する方法が、簡便性と乱用防止の両面で適正なバランスを持つ方法であることがわかった」と記した。「具体的には、この方法では、所有者の許可なくアクセスポイントのオプトアウトができないようになっている」(Fleischer氏)
アクセスポイント以外にPCや「iPhone」「iPad」そして「Android」搭載電話なども含むWi-Fi対応機器は、MACアドレスと呼ばれる一意のハードウェア識別子を、数百フィート(約100m)の範囲にいるすべての人に送信する。
Android端末は、これらのMACアドレスの一部を収集して、Googleのジオロケーションデータベースに使用するために同社に送信する。これは、携帯電話の位置を迅速に決定ための便利な機能である(Apple、Microsoft、およびSkyhook Wirelessも同様のデータベースを運用しているが、オプトアウトする方法は提供していない)。
端末の位置が追跡できるとプライバシー侵害の恐れが生じる。米CNETは7月、GoogleのStreet Viewの撮影車両がWi-Fiアクセスポイントの位置だけでなく、一部のノートPCや携帯電話などの端末の位置も記録していることを確認した。
Androidのクラウドソーシングによるデータベースでは、無線アクセスポイントとして使用されるものを含む、一部のWi-Fi機器の位置を追跡することもできる。例えば、サンフランシスコのある喫茶店で確認されたある端末が、数日後にアトランタ郊外の住所で確認された。Googleは、米CNETの6月の記事に対応して、この機能を制限するための策を講じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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