米ヤフー、MS、AOLがディスプレイ広告で提携

Rachel King (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉2011年11月09日 10時49分

 米Yahooは、かつて身売り先として噂されたMicrosoftおよびAOLと(買収が近いうちに実現するかどうかは別として)、新たなディスプレイ広告契約で提携した。

 Yahoo、Microsoft、AOLは今回交わした合意に基づき、3社が運用する広告ネットワークを通じて、他社の売約済みでない優良オンラインディスプレイ広告枠を各自の広告顧客に提供する予定だ。Yahooは「優良なオンラインディスプレイ広告枠の売買プロセスが劇的に向上する」と述べた。

 Yahooの米州地域担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるRoss Levinsohn氏は声明の中で、合意に基づく同社の新たな方向性を以下のように説明した。

 広告枠がどのように売買されるかについては、重要な変化が進行中だ。われわれは今後、社運をコントロールし、マーケティング担当者や代理店と直接協業し、当社広告パートナーの収益強化を主導することに100%注力していく。

 AOLの最高売上責任者(CRO)を務めるNed Brody氏は、今回の合意がこの市場における摩擦を減らすはずだと付け加え、広告主とパブリッシャーの両方により多くの恩恵がもたらされると約束した。

 この包括的な契約は米国内に限り効力を持ち、膨大な数のサイトを網羅するオーディエンスベースの販売を前提とする。3社それぞれの自社サイトの広告チームが計上する売り上げには影響しないはずだ。各社は今後も独自に意思決定を行い、自前の広告ネットワークやディスプレイ広告事業の他の部分は維持しながら、広告およびパブリッシングパートナーをめぐって競争を続ける。

 3社の顧客は、「Yahoo! Network Plus」、AOLの「Advertising.com」、および「The Microsoft Media Network」の中から提携先を選択できるが、今回の合意では、到達するオーディエンスの規模に合わせてディスプレイ広告枠を購入する選択肢も提供される予定だ。

 ただし、YahooとAOLはこの契約を拡大してカナダも対象としたが、同国におけるMicrosoftの子会社は参加していない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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