オープンウェーブ、アップルとRIMを特許侵害で提訴

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年09月02日 09時29分

 携帯電話向けソフトウェアメーカーのOpenwave Systemsは、AppleとResearch In Motion(RIM)が自社の知的所有権を侵害していると訴えている

 カリフォルニア州レッドウッドシティを本拠地とするOpenwave Systemsは米国時間8月31日、同社の特許5件をAppleとRIMが侵害したとして、米国際貿易委員会(ITC)に訴えるとともに、デラウェア州の米連邦地方裁判所に提訴した。この5件は、ウェブブラウジング、クラウドコンピューティング、ワイヤレスネットワーク、オフラインでの電子メールの使用に関連するテクノロジを対象としたものだ。

 Bloombergが31日に報じた訴状の内容によれば、Openwaveは、同社の特許をAppleの「iPhone 3G」「iPhone 3GS」「iPhone 4」「iPod touch」「iPad」「iPad 2」、ならびにRIMの「Blackberry curve 9330」と「Blackberry PlayBook」が侵害しているとしており、これらの製品の米国内での販売および輸入を禁止するよう求めているという。

 Openwaveの最高経営責任者(CEO)を務めるKen Denman氏は声明で、「こうした提訴を行う前に、両社が使用するわれわれのテクノロジのライセンス契約に向けて交渉したいと両社に何度も申し入れたが、内容のある回答を得られなかった」と述べている。「結局、われわれが発明し、現在利用し、われわれの顧客のために開発を続けているテクノロジの使用に関するライセンス契約を事実上拒んでいる大企業から自社の権利を守る方法は、訴訟しかない」

 Appleの広報担当者はコメントを控えた。RIMの広報担当者は、同社の方針として、訴訟についてはコメントしないと答えた。

 Openwaveは2009年7月に、724 Solutionsを相手取って、今回対象となった特許の1つをめぐる同様の特許訴訟を起こしている。この訴訟は、両社がライセンス契約につながる和解に達したことを受けて、2010年10月に取り下げられている。Openwaveはこの訴訟で、今回AppleとRIMによる侵害を訴えている特許5件すべての使用を許諾するとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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