「iOS」と「OS X」が統合?--アナリストが予測するアップルの未来

Brooke Crothers (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦2011年08月04日 13時17分

 Jefferies & CompanyのアナリストがAppleの将来像について自らの見解を披露し、「iOS」と「OS X」のOS環境が統合され、自社チップ技術の活用がさらに進むとの見方を示した。

 Jefferies & CompanyのアナリストPeter Misek氏は、米国時間8月2日付の調査メモ「すべてが1つに:iOSとOS X、統合のロードマップ」(One to Rule Them All: iOS and OS X Roadmaps to Merge)の中で、「Appleは2012-13年から、iOS(iPhone/iPad)とOS X(Mac)を、アプリとクラウドサービスのための単一プラットフォームに統合する作業を開始するはずだ」との見解を記している。

 調査メモにまとめられたMisek氏の見方は以下の通り。

  • OSの統合:OSの統合は2012年ないし2013年に開始され、2016年に完了する。Appleは32ビットのARMチップ設計で「ハイエンドのプロ用機器を除き、2012-13年時点でOS Xのエコシステムが必要とするものの大部分に対処」できる。さらに2016年には64ビットのARMチップが登場し、AppleのOSおよびハードウェアのアーキテクチャは1つに統合される。
  • 32ビット対64ビット:64ビットの利点が生きるのは、Adobeの「Creative Suite」のような強力な演算能力を必要とするプログラムだけだ。こうしたソフトウェアは、主にプロやプロシューマーが「MacBook Pro」や「Mac Pro」で使っている。
  • Appleの「A6」プロセッサ:AppleはクアッドコアのA6プロセッサの試作を始める準備ができている。このチップは「PC並みの能力」を持ち、OS XとiOSの両方を実行可能なクロスプラットフォームとなる。
  • 「iPad 3」と「iPhone 5」:iPad 3はA6チップを採用し、2012年の第1四半期に登場する。また、A6搭載のiPhone 5の登場時期は2012年の夏とみられる。2011年9月に発売予定の「iPhone 4S」は、現行の「iPad 2」で使われている「A5」プロセッサを搭載する。
  • A6搭載の「MacBook Air」:MacBook Airは新たにA6チップを搭載し、2012年の後半から2013年に発売される。MacBook ProおよびMacのデスクトップ機では「Intel製の64ビットチップが2016年まで使われる」
  • 「iCloud」:ユーザーのIDや保有コンテンツに関する情報がクラウドに保持されるiCloudがAppleの戦略の中心になる。「ユーザーがデバイスにログインすると、プロフィールや、コンテンツ、アプリがそのデバイス向けにカスタマイズされ、最適化される」
  • HTML5:HTML5は「破壊的な影響力を持ち、事実上すべてをアプリ化してしまう」。さらにローカルストレージと組み合わせれば、ユーザーはHTML5を用いてオフライン時にもコンテンツにアクセスできる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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