(編集部注:この米CNETによる「Mac OS X Lion」のレビューは、前編と後編の2回に分けて公開されています。前編は7月22日金曜公開の「「Mac OS X Lion」レビュー--注目の新機能を解説(前編)」になります)
Launchpad:間違いなく「iOS」デバイスでの成功からヒントを得たのだろうAppleは、同じアプリケーションレイアウトを「Mac OS X Lion」に追加することに決めた。「Mac OS X」の過去バージョンのような「アプリケーション」フォルダも利用できるが、「Dock」内の「Launchpad」アイコンをクリックしたり、3本指と親指でピンチしたりというLaunchpadを開くためのオプションが追加された。iOSでの体験と同様、アイコンをクリックし、長押しから振動状態にした後、アプリケーションを並び替えたり、別のアプリケーションの上にドラッグしてフォルダを作成したりすることができる。アイコンの横のXをクリックして、簡単にアプリケーションを削除することも可能だ。
われわれのデモで、AppleはDockには常に制約があったことを指摘した。Dockはお気に入りのアプリケーションをいつも近くに置いておくのに非常に便利だが、時の経過とともに認識しにくい多数の小型アイコンで埋め尽くされてしまう。拡大率を調整することで若干の改善は可能だが、Dockは多くのアプリケーションを使用するのには最適ではない。今回、Launchpadが搭載されたことで、iOSデバイスと同じ体験を享受できるようになった。だが、われわれはまだ、それがユーザーに好意的に受け入れられるかどうか確信を抱いていない。ユーザーの反応については今後を見守るしかないが、Launchpadはアプリケーションを開く効率的な手段というよりも、(iOSデバイスと機能性を結びつける)巧妙な仕掛けのように思える。Launchpadについて、われわれはDock内にアプリケーションフォルダを作成する機能から1歩後退したようなものだと考えているが、どの方法が一番効率がよいかはユーザー自身で判断してほしい。
オートセーブ、バージョン、再開:文書の編集作業をしているとき、いかなる情報も失わないように「Command-S」を頻繁に押したという経験は、誰もが持っているだろう。同様に、保存を実行するのを忘れてしまったために、作業内容を失った経験もあるはずだ。Lionでは、5分おきにユーザーの作業内容が保存されるようになった。また、ユーザーが電子メールでの文書送信など、重要なアクションを実行したときも保存を実行する。ユーザーが段落の最後などで、一定の間にわたり操作を行わなかったときも自動的に保存を行う。これらのイベントが発生したとき、文書は自動保存されるので、ユーザーが保存の実行を忘れないようにする必要はなくなり、作業内容が失われる可能性も低くなる。
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