「iCloud」のコンテンツ--アップルと映画業界の交渉の行方

Greg Sandoval (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年06月02日 11時43分

 Appleが来週発表する「iCloud」には、長編映画も米国では含まれる可能性がある。

Hollywood 提供:Greg Sandoval/CNET

 Appleの幹部はハリウッドの主要映画スタジオに対し、顧客の映画をAppleのサーバに保存するためのライセンスを発行するよう説得してきたが、過去数週間でその取り組みをさらに強化したという。交渉に詳しい2人の情報筋が米CNETに語った。Appleはクラウドサービスに関する映画スタジオとの交渉を1年以上前に始めている。

 Appleの広報担当者はコメントを控えた。

 同社は米国時間5月31日、Worldwide Developers Conference(WWDC)開幕日の6月6日にiCloudを発表することを明らかにした。iCloudは、ユーザーがインターネット接続デバイスから、Appleのサーバに自分のデジタルメディアを保存して再生できるようにするであろうサービスで、長らく登場が期待されてきた。クラウドとは、消費者が自分のPCではなくサードパーティーのサービスにコンピューティング処理を頼ることを表す用語で、デジタルエンターテインメント業界はこの分野を目指していると言われている。米CNETは、Appleが米国4大レコード会社のうち3社とライセンス契約を結び、もう1社のレコード会社や、大手音楽出版社との契約も間近だと報じた。

 Appleは、クラウドサービスを熱心なハイテクファン、いわゆるアーリーアダプターの世界の外に持ち出し、メインストリームに広めると期待されている。

 情報筋によると、Appleと映画スタジオの交渉は進行中だが、いくつか問題もあり、大手映画スタジオのうち少なくとも3社の映画を提供できなくなる可能性もあるという。

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