それでは、これらのゲームを購入するユーザーはそうした方向性に賛同するのだろうか。
一部のユーザーは大きな関心を抱いている。教育用ゲーム企業を代表してE3に参加したMichael Robb氏は、インタラクティブなプレイ方法を増やすというアイデアを気に入っていると述べた。同氏は、今回のE3で登場したコンテンツは人々に新しいゲームの遊び方を指図しており、同氏が好むような逆の立場のものはないと考えている。
「このままだと、テクノロジを誇示するためだけに作られたゲームになる。最初にストーリーについて考えることは、必ず最終的にいい結果をもたらす」(Robb氏)
だたし、Robb氏はゲームプラットフォームとしての任天堂のWiiそのものについては、魅力を感じていると話す。
E3に参加した16歳のEduardo Riveraさんは、Xbox 360だけをプレイする。Riveraさんは、たとえ面白そうなゲームがあったとしても、自分がKinectで遊んでいる姿は想像できないという。
「Kinectは自分には向いていない。楽な姿勢でくつろぎながら、コントローラで遊ぶ方が好きだ。(Kinectを使って)動き回ると疲れるような気がする」(Riveraさん)
18歳のOctavio Garciaさんも同じ意見だ。Garciaさんはロサンゼルスコンベンションセンターの入り口で、「自分にはコントローラが向いている。手を動かしてゲームを操作する方が好きだ」と述べた。
Microsoftやソニーなどの企業は、自分が「Kinect」や「Move」に向いてないと考えるユーザーに対して、これらの新しいゲーム操作方法が人間工学に基づいて設計された通常のコントローラより優れていることを納得させなければならない。
任天堂社長の岩田聡氏は、全ての人を満足させるのは難しいことを認めている。岩田氏は7日、当地開催の任天堂のイベントで講演を行い、ビデオゲームを操作する新しい方法がたくさん登場した今、プレイするゲームの種類を分ける境界線が変わるのを見てみたい、と聴衆に述べた。
「われわれがまだ達成できていないのは、全てのプレーヤーに同等の満足感を与えられるプラットフォームの開発だ」と岩田氏は述べる。そして、任天堂はWii Uがそのプラットフォームになることを期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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