Microsoftは米国時間5月9日、Windows Phone端末から位置情報を取得する際、どの端末から情報が送られているのか特定することを中止したと発表した。今後同社は、特定デバイスを識別してロケーションサービスに送信することを完全に中止する方針だ。
Microsoftモバイルコミュニケーションビジネス担当プレジデントのAndrew Lees氏はブログにて、同社がスマートフォンから取得していたデータは、近くのWi-Fiアクセスポイントや携帯電話の基地局などその地域の目印を特定するためで、その結果Windows Phoneがどこにあるのかわかりやすくなっていたと述べた。「こうした目印からの情報を集める際に、ロケーションサービスから特定デバイスの識別情報を得て利用し、保存していたが、われわれは最近になってこれを廃止するための具体策を実施した」とLees氏は言う。
「デバイス識別情報も取得しておらず、OSや手法を大幅に変更することもない今、われわれは個別のデバイスを追跡できないということだ」(Lees氏)
またLees氏は同日、米下院からの質問に答えた文書の中で、「既存のWindows Phone 7端末に対して次期アップデートが予定されており、アップデートされた端末からはデバイス識別情報をロケーションサービスに送ることはない。もちろん、今秋以降出荷される最新端末からもデバイス識別情報は送信されない」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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