Android端末によって収集された位置情報データをめぐって、米国ミシガン州の女性2人がGoogleを提訴した。そのわずか1週間前に別の訴訟で、「iPhone」により同様のデータを収集したことはプライバシー侵害にあたると、Appleが非難されたばかりだ。
米国時間4月28日にDetroit Newsが報じた記事によると、これはユーザーの位置情報を追跡可能なソフトウェアをもつ端末の販売をやめるようGoogleに求めた5000万ドル規模の訴訟だという。
27日にデトロイトの米連邦地方裁判所に提訴したJulie Brown氏およびKayla Molaski氏は、自らを原告代表とする集団訴訟としての扱いを求めている。両氏の弁護士Steven Budaj氏は訴状の中で、Android端末の所有者の場所が追跡されることは「ユーザーを、ストーカー行為などプライバシー侵害の重大な危険にさらすものだ」と述べている。
Googleは22日、GPSによる現在の位置、タイムスタンプ、付近のWi-Fiネットワークアドレス、端末IDなどを含む位置情報を、Android端末から収集していることを認めたが、これはオプトインでの情報収集で、特定の個人を追跡可能にするものではないとしている。ユーザーはGPS機能をオフにできるが、そうすると地図に関連する機能の大部分や、その他の位置情報ベースのサービスが使えなくなる。
このときGoogleは声明で、「ユーザーの端末でのプライバシーをどう保護するかについて、政策立案者とともに取り組んでいくことを楽しみにしている」と記し、次のように続けた。「Androidで共有している全ての位置情報はユーザーによるオプトインだ。われわれはユーザーに通知し、Android端末でより良いモバイル体験を提供できるように、位置情報の収集、共有、利用を管理している。Googleの位置情報サーバに返される位置情報データは全て匿名化されており、特定の個人と結びつけられて追跡可能にするようなものではない」
提訴に関してGoogleからのコメントは得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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