Gartnerは米国時間4月11日に発表したレポートで、「Android」などを搭載する競合製品の勢力が高まっても、Appleの「iOS」を搭載する「iPad」は2015年までタブレット市場をリードし続けると述べた。
市場調査企業Gartnerは、タブレット市場をOS別に分類し、Appleの2010年のシェアは84%だったが、2011年には69%になると予測している。同社によると、Appleの勢力は今後数年間で衰退していく可能性があるものの、優勢を維持し続け、2012年にはタブレット全販売台数の63%、2015年には47%を占めるだろうという。
市場シェアは縮小していくものの、iPadの販売台数は増加し続け、2010年の1470万台から、2011年には4790万台、2015年には1億3800万台に増加するとGartnerは予測している。
同レポートによると、GoogleのAndroid OSを搭載するタブレットがiPadを超えることはないが、その市場シェアは2011年の20%から2015年には39%まで増加するという。
Googleが「Android 3.0」(Honeycomb)のソースコードをサードパーティーに公開しないと決定したことから、同プラットフォームのフラグメント化は収まるはずだが、同時にタブレット価格の低下のペースも抑えられ、最終的にはそれがAndroidの市場シェアを制約することになるとGartnerは述べている。
Gartnerまた、全体として、ユーザー環境よりもハードウェアに重きを置くようになれば、タブレットメーカーは道を誤ることになると考えている。
「多く(のベンダー)が、アプリケーション、サービス、包括的なユーザーエクスペリエンスよりもハードウェア機能に高い優先度を設けるという、『iPhone』が登場したときの最初の対応と同じ過ちを繰り返している」とMilanesi氏は述べた。「タブレットはスマートフォンに増してこれらの項目に対する依存性が高くなり、それに気が付くのが早いほど、ベンダーらがAppleと互角に競争できる可能性は高まるだろう」(Milanesi氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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