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「Mac OS X」担当の新幹部C・フェデリギ氏--その人物像に迫る - (page 2)

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年03月30日 07時30分
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 Federighi氏が最初にAppleで働くようになったのは、AppleがNeXTを買収した1996年のことだ。NeXTは、Steve Jobs氏が1985年にAppleを去った後で創設した企業である。Federighi氏はNeXTで、「Enterprise Objects Framework(EOF)」のプロジェクトマネージャーを務めていた。

 EOFは、NeXTが1994年にオブジェクト・リレーショナル・マッピング・ツールとしてローンチした製品。開発者はEOFを使用して、コードを記述することなく複数のデータベースを相互接続したり、ウェブに接続したりすることができた。同テクノロジは後に「WebObjects」の一部となった。WebObjectsはNeXTのオブジェクト指向のウェブアプリケーションサーバで、Appleは現在、開発者ツールセット「Xcode」の一部としてWebObjectsを配布している。

 Federighi氏は1999年、Appleのエンジニアリング担当ディレクターの職を離れ、当時上場したばかりのビジネスソフトウェア企業Aribaに入社した。Federighi氏は同社で、まずインターネットサービス担当バイスプレジデントに就任し、その後、エグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)に昇格している。同氏がAppleに復帰する前の最後の職務は、Aribaの「ユーザー・インターフェース・テクノロジ・エバンジェリスト」で、同社はCTOのポストをBhaskar Himatsingka氏に与えていた。

 Aribaはドットコムバブルの崩壊を乗り越えた企業で、現在も存続している。1999年、Federighi氏の入社と同時期に実施された新規株式公開(IPO)の後、同社株式は劇的に高騰したが、ドットコムバブル崩壊を受けて再び下落した。同社はその後も「Commerce Cloud」プラットフォームをはじめ、商用のソフトウェアやツールを作り続けている。同社によると、Commerce Cloudは34万社以上の企業が使用しているという。

発明者でもあり、フォーラムにも出没

 Federighi氏は、Appleが保有する3件の米国特許に共同発明者として名を連ねている。その中で最も古い特許は、「object graph editing context and methods of use(オブジェクトグラフ編集のコンテキストと使用方法)」という名称で、NeXTが1996年に出願し、その3年後に取得したもの。Federighi氏は、WebObjectsのさまざまな部分を網羅する同テクノロジの主要発明者として名前が載っている。最初の特許に続いて1999年に出願された特許は、「distributing and synchronizing objects(オブジェクトの配布と同期)」に関するものだった。3つめはグラフィカルユーザーインターフェースに関連する特許で、2001年に出願された。これは、Appleが1997年に出願した特許の1つを延長したものだった。

 Federighi氏のテクノロジ分野でのバックグラウンドは、大学時代にまでさかのぼることになる。同氏はカリフォルニア大学バークレー校(Appleのキャンパスから北に約1時間行ったところにある)で、コンピュータサイエンスの修士号を取得した。また、同校で電気工学およびコンピュータサイエンスの理学士号も取得している。

 Federighi氏はカリフォルニア大学バークレー校に在籍時、Lawrence A. Rowe氏(現在、富士ゼロックス所有の子会社FX Palo Alto Laboratoryでプレジデントを務めている)と共同で技術レポートを執筆した。同校のCollege of EngineeringのElectrical Engineering and Computer Sciencesグループが出版したこのレポートは、「大規模動画ライブラリに適した分散型動画オンデマンドシステムの設計」について詳細に論じている。このようなシステムは、バークレー校キャンパスのユーザーにローカルに、またインターネット全体に動画を提供するために設計された。人々がこのシステムを使って、個人的な動画や音声とともに講義の動画などにもアクセスできるようにすることが狙いだった。

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