編集部注:今回のレビューは前編、後編に分けて詳しくレビューしていく。本稿はその後編である。
XOOMの他の機能は、最近発売された他の端末と同じ水準だ。XOOMは、オーディオおよび周辺機器(Bluetoothキーボードを含む)のためにBluetooth 2.1をサポートしている。また、Wi-Fiのアンテナは802.11nまでに対応。組み込まれているセンサには、環境光センサ、加速度センサ、ジャイロスコープがある。さらに気圧センサまで備えているが、サポートしているアプリはまだない。
われわれがこれまでレビューしてきたタブレット端末は、みなあまりにもスマートフォンに似ていた。GoogleのモバイルOSであるAndroidと、そのアプリケーション、開発ツールが、すべて小さな画面を前提に作られていることは一目瞭然だった。
だがAndroid 3.0(Honeycomb)の導入によって、Googleはタブレット端末に力を入れていくことを示した。既存のAndroidアプリケーションもサポートしていることを除けば、Honeycombはスマートフォン用Androidから大きく変化している。
Androidを使い慣れたユーザーであっても、Honeycombの操作に慣れるには、しばらく時間が必要だろう。画面下に4つ並ぶ、見慣れた操作ボタンはなくなった。画面上部からコンテキストメニューとオプションにアクセスでき、通知メッセージは右下にポップアウトするようになっている。また、以前から使われている戻るボタンは、キーボードが現れている時には下向きの矢印に変わり、キーボードの表示・非表示の切り替えができる。
まず、HoneycombをiOSと比較して最初に気付いたことは、ホーム画面で得られる情報量の違いだ。ウィジェットを使えば、メールの受信箱、Twitterのタイムライン、Facebookのニュース、YouTubeのチャンネルなどを一度に表示することができる。全体として見ると、iOSやAndroidスマートフォンのドロワーで見慣れた整然としたアプリの並びとは違い、トランプをテーブルの上に並べているような印象に近い。従来のデスクトップのような乱雑な様子とは違うが、モバイルOSのように柔軟性のない、サイズの制約を受けたものとも異なっている。よく考えられたものだと言える。
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