まずはパッケージを開封してみよう。Z8090が鎮座している横に、本体より目立っているのがマニュアルだ。トンデモケータイの世界ではそもそも購入者がマニュアルを読まないことを前提としているのか、マニュアルが付属しないことはよくある。また付属していても中身が適当だったりほかの機種と共通のもので、その機種固有の機能については一切説明がないなんてことも多い。だが、さすがはJugate!パッケージを開けると最初に目立つようにマニュアルをどーんとおいて、しっかりと使ってもらおうと考えているあたりは偉いぞ。
しかもこのマニュアル、白黒ながらふんだんに写真を取り入れており、親切丁寧に使い方が説明されているのだ。電池カバーの取り外し方なんて、ひどいトンデモケータイになるとなんの説明もないので実は大変なことが多い。買っているその場で動作チェックを行おうとした店員がカバーの開け方に難儀して破壊、その場で別の新品を持ってくるなんてこともよくあること。しかしこのZ8090ならカバーの外し方もSIMカードの入れ方も写真を見ながら理解できるわけである。え、そんなのフツー当たり前だろうって?んなもん、トンデモケータイには一般常識など一切当てはまらないのだよ!
──おっと、マニュアルに感心しすぎてしまったが、続けて本体を見ていこう。手に持ってみると重量感があり質感はかなりよい。ラバー系のコーティングがされたボディ部分にプラスチックの質感を出した方向キーの組み合わせは落ち着いた印象だ。だがZ8090の最大の特徴は、本体右側に縦に並んだ数字キーだろう。コンパクトなサイズに数字キーを配置するとなるとこの位置しかないのだろうが、それにしても大胆なデザインをよくぞ採用したものだ。
なんて本当はほめてあげたいのだが、このデザインは実はもう大手メーカーがやっちゃっているのですね。なので実はそのアイデアをいただいちゃったちょっと安易なデザインなのだ。ただ、それに複合技でスライド機能を組み合わせたのはJugateオリジナルなのでその点だけは評価してあげたいと思う。
なお画面はタッチパネルで手書き文字対応。そのためスタイラスペンが付属しているが、しっかりと太くこの本体サイズにしてはきちんとしたものだ。いくら本体が立派でもこの手の付属品が安っぽいと結果として商品価値を下げてしまうの。このようにちゃんとしたものを付属させるあたりはJugateはやはり侮れないメーカーなのである!
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