使い道不明な機能や面白いデザイン、また楽しいギミックが満載の中国トンデモケータイだが、最近はやや目新しいアイデアを搭載した製品が少なくなってきているような気がする。いくら好き勝手できるからと言っても所詮はケータイ、スタイルのカスタマイズをするにしてもある程度の制約はあるわけで、突拍子もない形状の製品をデザインするのも難しいのだろう。また世界的なフルタッチフォンブームに伴い数字キーレスの端末も増えてきているようだ。そうなるとなおさら端末の見た目は似通ったものになってしまいがちだ。
そんな状況の中でも必死にあれこれと試行錯誤し、今日も新しい製品が市場に出てくるのがトンデモケータイの勢いのあるところだ。今回紹介する製品を店のショーケースに並べられている姿を見たとき、なぜこんなケータイが世の中に出てきたのか理解することは不可能だと思った。おそらくトンデモメーカーの社長に「新しいデザインを考えるまで帰宅禁止」とか言われたデザイナーが死ぬ気になって考え出したのだろう(筆者推測)。必然性も機能性も無視された変なケータイ、これこそ中国以外の国からは決して生まれてくることのない「正しいトンデモケータイ」と呼べるかもしれない。
ということでインパクトがあるんだかないんだかよくわからないけど、とりあえず例によってフツーじゃないケータイを今回も紹介しよう。まずはパッケージから。ピンクを基調としており、蝶が舞う写真などは女性をイメージした製品のようだ。本体カラーは3色あるらしい。メーカー名なのか製品名なのかわからないが「Giant Mobile」との記載がある。後で調べたところモデル名は「V1」とのこと。ということで以下このケータイをV1と呼ぶことにしよう。
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