以前、台湾で購入したトンデモケータイをご紹介したが、アジア各国はもちろんのこと最近では中東やインド、そして遠くアメリカやヨーロッパでもトンデモケータイを見かける機会が増えている。値段の安さとそれなりに詰まった機能は中国以外の消費者にも着々と受け入れられているのだろう。まぁトンデモケータイと一言でいっても「形が変な面白ケータイ」ばかりではなく、無名なメーカーが一生懸命作り上げた製品までさまざまである。中小メーカーであろうとも日夜「売れるケータイ」を必死に考えながら、アイディアや知恵を絞って作り上げたトンデモケータイだってあるのだ。そしてそんなケータイたちが世界中に輸出されはじめているのである。
今回発掘したトンデモケータイも遠い異国からやってきた製品だ。いや遠くに感じるものの、実は中国の隣国、しかも超大国であった。そう、それはロシア。ロシアのケータイ事情といえばイメージがすぐに沸いてこないものかもしれないが、実は携帯電話普及率が100%を超えているケータイ大国なのだ。利用者は年々急増しており、地方都市などを中心に低価格な端末の人気も急増している。トンデモケータイもそんな市場にマッチした製品として続々とロシアに輸出されているわけである。
ではさっそくパッケージから紹介しよう。スタイリッシュなフルタッチフォンのイラスト、その黄色と黒の本体色に合わせたかのようにツートンカラーでまとめたパッケージはなかなかスタイリッシュである。メーカー名は「Fly」。ウェブページもきちんとあり、ロシアにいくつかのケータイを販売している企業である。ラインアップはどれも中国でよく見かけるようなデザインのものであり、ロシア向けに言語変更やパッケージをカスタマイズして販売されているわけだ。トンデモメーカーも輸出先や販売先の企業のリクエストには柔軟に対応してくれるということなのね。
モデル名は「E13」0、イラストを見てもわかるようにちょっとカッコイイ感じがしないだろうか。──ってことはもしかしてまさか中国製ではない?念のためパッケージを見てみるものの、どこにも「Made in China」とは書いていない。てかパッケージいきなりロシア語ですかっ(汗)。書かれているキリル文字をなんとか判読してみると、「なんたら B KHP」と書かれている部分が「Made in KHP」ということのようである。そしてこのKHPはロシア語で「中国」だった。まぁやっぱりこんなケータイ、中国製に決まっているんだよねぇー。
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