トンデモケータイの標準機能といえばSIMカードを2枚装着したデュアル番号待ち受け。そう、つねに2つの電話番号を利用できるのがトンデモケータイなのだ。SIMロックもないので自分の好きなSIMカードを2枚を入れて利用できるのは大変便利。でもよーく考えたら果たして本当にこの機能って必要なんだろうか?トンデモケータイを使っている人を見かけても実はSIMカードは1枚しか入れていないケースも多い。
ま、SIMカード2枚対応が標準になっちゃったので、いまさら1枚なんてのは低機能っぽくて出したくないというのがメーカーの本音なんだろうね。さらにパーツを買ってくるにしても2枚対応ばっかりで「え、1枚のほうが基盤高いよ!」なんて状況になっているのだろう。
とまぁ、誰が使うかわからないけど標準になっているデュアルSIMカード、これじゃ満足できないってんで3枚=トリプルSIMカード端末ってのも実は世の中にはあるのだ。過去にその中から1つを紹介したことがあったし、GSMが2回線+CDMAが1回線、なんて合わせ技で3枚対応なんてケータイもあった。
だが、それらのいずれもが同時待ち受けは2回線であり、3枚のSIMカードのうち2枚を切り替えて利用する製品だったのだ。考えてみれば2枚ですら必要かどうかわからないのに3枚同時利用なんて、まずそんなことする人はいないよね。いくら中国でもやっぱりそのあたりは常識というかまともなケータイしか出てこないのだ。
なんて思ってたらやっぱり出てきちゃったよ、正真正銘の3枚SIMカード、トリプル待ち受けケータイが(笑)。しかも値段がすんごい安い。筆者が買ったときで5000円くらい。SIMが3枚対応だから高機能で高いんじゃなくて、むしろそこらで売っている安いケータイを3枚対応させちゃったってことなのだ。某ケータイショップのショーケースで「3枚対応」というPOPを見かけたときも、なんかフツーのケータイなのにウソじゃないのか?と思ったくらい。値段を聞いたときも「騙されないぞ」と気を引き締めちゃったくらいだ。
メーカー名は例によってなし。型番はH999らしい。パッケージの型番の上には「T」のアルファベットらしきロゴがあって、これがメーカー名なのかもしれないけどこのあたりはテキトーだ。またパッケージを見てもSIMカード3枚対応は大々的には書かれておらず、あまり大した機能とは考えていないんだろうか。というかそれよりも写真に出ているH999の待ち受け画面、これNokiaのスマートフォンの画面だよ。アンテナマークも3つないし、このパッケージを見ただけじゃフツーの人は「3枚対応なんてウソ」と思っちゃうに違いない。
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