それによって、タブレットではないが古いタワー型デスクトップPCでもなく、webOSを搭載する代替的なPCを検討する人が増えるかもしれない。わかりやすい例はHPの「TouchSmart PC」だろう。これにwebOSが搭載されて、キッチンカウンターやデザイン会社のロビーに置かれている様子は容易に想像できる。
すべてうまくいけば、ソフトウェア開発者には、webOSを真剣に検討するべき理由が数多くできるだろう。はっきりさせておくと、これは長期的な戦略ではない。PCの成長は芳しくなく、スマートフォンの出荷台数は既にPCを追い越している。またこの業界の多くの人が、タブレットが今後数年で急成長すると予想している。
HPがパーソナルコンピューティング市場で勢力を保つには、スマートフォンとタブレットで競争力を発揮する必要があるだろう。HPでこのカテゴリを担当する開発チームは、AppleやGoogleに後れを取らないよう、スピードを上げる必要がある。しかし、webOS搭載のタブレット、スマートフォン、PCが人気になれば、世界中のコンピュータ市場におよぶHPの潜在的な勢力範囲に、ライバル企業が対抗するのは難しくなるだろう。
ソフトウェア開発のエネルギーはいつの日か、6種類のモバイルOSを支えるには足りなくなる。先週Nokiaが「Windows Phone 7」の採用を発表したことで、いずれ5種類になる。
webOSはこの争いで長い間敗者の立場だった。しかし、開発者は量が多いことの価値を理解している。そしてwebOS搭載PCは、かなりの量になるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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