Android 3.0と「iOS」との比較で、ほかに気づいたのは、ホームスクリーンにある情報量だ。ウィジェットを使うことで、受信ボックスやTwitterのタイムライン、Facebookのニュース、YouTubeのチャンネルなどを一目で見ることができる。たとえるなら、1組のトランプがテーブルの上に置いてあるような感じだ。iOSやAndroidフォンのアプリ一覧でよく見る、アプリを格子状に並べてあるのとは違う。従来のデスクトップのように散らかっていて使いにくいこともなく、モバイルOSのように融通が利かず、サイズの制約が厳しいということもない。うまく間を取っているように思える。
では、足りないものは何だろうか。ウェブベースの「Android Market」発表という大ニュースはあったが、XOOMのスクリーンサイズに最適化したアプリはまだそれほど多くないようだ。洗練された拡張性の高いグラフィックスを活用したゲームはたくさん見かけたが、ほかには特に何もなかった。一方、Appleの開発者は、6万本以上のiPad専用アプリを提供している。Appleがそれだけの数のタブレット向けアプリを用意するには1年かからなかった。Googleがついて行けるかどうか興味深い。
ハードウェアの点では、筆者はバッテリ寿命について、いまだに懐疑的な目を向けている。また、MotorolaやVerizonが加える変更によって、ユーザーインターフェースが変わったり、機能に不具合が生じたりして台無しになってしまう可能性もある。筆者は、MotorolaがいずれWi-FiのみのXOOMを手ごろな価格で提供するという期待も持ち続けている。しかし、それについての公式発表はまだない。筆者の考えでは、通信事業者との2年契約を我慢するほどの価値があるタブレットは存在しない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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