テクノロジは常に価格が下がっていくもので、タブレットも例外ではない。筆者の考えでは、現在iPadを一番じりじりと苦しめているライバル製品は、同程度の価格のGALAXY Tabではなく、250ドルのBarnes & Noble NOOKcolorだ。
現在あるタブレットのほとんどに欲しい機能がすでにあることを考えれば、価格は、革新の余地が残されている数少ない面の1つだ。NOOKcolorが良い例である。500ドルするiPadの10分の1の機能しかないが、250ドルでは、背負っている期待ははるかに小さい。NOOKcolorでは、ウェブのブラウジングや電子メールのチェックが可能で、本を読んだり、音楽を聴いたりできる。アプリケーションやGPS、Bluetooth、3G通信、カメラ、ビデオチャット、ゲームなどのテクノロジがそろっていなくても、多くの人には問題ない。
買うのが自動車であろうと、コンピュータであろうと、朝食用のシリアルであろうと、正しい購入の決断をしようという時につきまとう不安は、絡んでいる金額に常に比例する。2011年には、本当に時間を費やす価値のあるタブレットが199ドルで出てくるだろうか。筆者はその可能性は高いと考えているが、NOOKcolorと同じように、そういったタブレットには最先端の機能はないだろう。
本当にタブレットが欲しいのならば、購入を先延ばしすることについて、説得力のある根拠はあまりない。テクノロジの観点から言えば、分かっている範囲では、状況を大きく変えるような製品が登場する気配はない。とはいうものの、数年以内に低価格タブレットが頭角を現す可能性もあるので、すぐに乗り換えられるようにしておきたければ、通信事業者との2年契約は避けた方がいいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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