中でも、最もわかりやすい呼び物の1つが、ホスト型の「Exchange」だ。これを使用すると、メールをすべてExchangeに移行させることができる。あるいは、自社サーバを並行して稼働させることもできる。米CNETが行ったテストでは、Outlookのウェブクライアントはローディングが高速で、Officeの添付文書をポップアップウィンドウで開けるなど、いくつかの優れた機能を隠し持っていた。Officeがインストールされていない共用コンピュータを使っている時には、非常に便利な機能だ。また、キーボードショートカットも使えるので、大量の未読メッセージを巡回していくことができる。
米CNETは、以前Office Communicatorと呼ばれていたLyncについて、大規模なテストを行うことはできなかったが、先々週の発表の中では詳細なデモがあった。Lyncは、プレゼンス機能付きインスタントメッセージングシステム、オーディオおよびビデオ会議ツール、音声通話サービスだ。ユーザーがローカルにインストールして使うように作られているので、使用中のどんなソフトウェアとも連動していない。しかし徐々にOfficeソフトウェアのより多くの面に組み込まれるようになってきている。
LyncがOffice 365でどうなるかと言うと、ユーザーはわずかに機能が劣るバージョンのLyncをブラウザウィンドウ内で使うことができるため、ソフトウェアクライアントをインストールする必要はない。Lyncには、切り替え可能なプレゼンス設定機能がある。この設定機能は、Office 365のホームとOutlookの両方で使えるので、何かの作業で忙しいときは、自分の受信トレイからそれを知らせることができる。また、オンライン中の誰とでも、ホスト型の「Outlook Web App」でチャットすることができる。
まだすぐには利用できないものは、「Windows Phone 7」と「iPhone」向けに計画中のLyncクライアントだ。これがあれば、人々のプレゼンスを確認してから、自分の電話でおしゃべりできるようになる。Windows Phone 7上のOfficeソフトウェアと組み合わせれば、コンピュータと電話の間を行き来する人々は、より統合的なやり取りをできるようになるだろう。
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