UPDATE Microsoftは米国時間11月17日午前、「Microsoft Lync」と名称が改められた「Office Communicator」の最新版を披露した。
同社は、2010年に入ってから同製品のブランド名を変更していたが、これを完成させ製造工程向けにリリースしたのは10月末になってからだった。17日午前のイベントでは、Lyncが12月1日から150カ国で発売されるという話題が中心となった。
Lyncは、プレゼンス機能付きインスタントメッセージングシステム、オーディオおよびビデオ会議ツール、音声通話サービスという3つの異なる製品で構成されている。MicrosoftのOffice部門担当シニアバイスプレジデントを務めるChris Capossela氏によると、同製品の開発にこれまで5〜6年を費やしてきたという。
Capossela氏は、ビデオ会議機能をデモするために、シアトルの自身のオフィスにいたBill Gates氏をスクリーン上に呼び出した。Gates氏は、Lyncは「オフィスワーカーにとって、PCが登場して以来のおそらく最も重要なもの」であると述べた。また同氏は、Lyncのアイデアが最初に生まれたときのことを回想し、当時は高解像度ディスプレイ、カメラ、携帯電話を持つ従業員といったものがまったく一般的ではなかったが、現在ではチームをできる限りモバイルにしようとする大きな動きがあると述べた。
またGates氏は、このプラットフォームに将来追加されると同氏が考えるものについて詳細に語り、音声および顔認識などの機能や、タッチインターフェースに言及した。Lyncの開発において苦労した点は、そのハードウェアをいかにして市場に投入するかということよりも、適切なソフトウェアを作成することであったとGates氏は述べた。
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