販売しているスマートフォンが1シリーズしかないにもかかわらず、Appleが世界で4番目に大きな携帯電話サプライヤーとなった。IDCが米国時間10月28日に発表した第3四半期の世界携帯電話市場に関するレポート「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」で明らかになった。
Appleは、今夏に発売した「iPhone 4」の記録的な売り上げにより、複数のメーカーを追い抜き、BlackBerryメーカーResearch In Motion(RIM)を抑えて第4位となった。Appleは第3四半期、1410万台の携帯電話を販売したが、これはRIMと比べて170万台、また、Sony Ericssonに比べて370万台多い数字となる。その結果、Sony Ericssonは、2004年以来初めてトップ5から転落した。非常に強いスマートフォン需要に押され、AppleはRIMに続き、スマートフォンのみを販売するメーカーでありながらトップ5入りを果たした。
IDCのWorldwide Mobile Phone Trackerでシニアリサーチアナリストを務めるKevin Restivo氏は、「Appleのトップ5入りは、スマートフォンの重要性が市場全体において高まっていることを強く示している。さらに、人気のスマートフォンモデルを提供している携帯電話メーカー各社は、急成長企業となっている」と声明で述べている。「スマートフォンの強力なポートフォリオを開発していないベンダーは、将来においてマーケットシェアの維持と拡大において課題を持つことになるだろう」(Restivo氏)
Nokiaは、依然首位の座を守っているが、Apple、Android、RIMなどから圧力を受けている。同社の市場シェアは第3四半期には、前年同期の36.5%から32.4%へと減少した。また、携帯電話市場にけるNokiaの支配力は、新興成長市場への参入を果たした中国ベンダーにより影響を受けている、とIDCは述べている。Nokiaは、反撃するため、全体的なスマートフォンのラインアップを改良するのに注力しようとしている。
世界の携帯電話市場全体では4四半期続けての2桁成長となり、第3四半期における出荷数は、前年同期の2億9710万台に比べて14.6%増となる3億4050万台に達した。2014年に向けてスマートフォンに対する需要は続くため、携帯電話の出荷が伸びるだろうと、IDCは、スマートフォン市場だけで前年比55%で成長すると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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