フィンランドの携帯電話メーカーNokiaの9月30日締め第3四半期決算は、好調なスマートフォンの販売によって黒字に戻ったが、同社は一方で1800人のレイオフを発表した。
Nokiaは現地時間10月21日、第3四半期決算は5億2900万ユーロ(約7億4100万ドル)の黒字になったと発表した。前年同期は5億5900万ユーロの損失が出ていた。売り上げは102億7000万ユーロで、前年同期の98億1000万ユーロから5%増加した。
Nokiaの第3四半期の業績は、スマートフォンによる販売価格の上昇に後押しされアナリストの予想を上回った。同四半期、NokiaのDevices and Services部門は前年同期比4%増の71億7000万ユーロを売り上げた。
営業利益も前年同期の4億2600万ユーロの損失から黒字に転じ、4億300万ユーロとなった。
Nokiaが「converged」と分類するハイエンドのモバイルデバイス(スマートフォンとモバイルコンピュータ)は2650万台が売れ、前年同期比61%増(販売台数)となった。第3四半期におけるNokiaのモバイルデバイス全体の販売台数は1億1040万台で、前年同期比2%増だった。
とはいえ、先行きはまだ苦しい。Nokiaは決算発表と同じ日に、一部の事業、特に「Symbian」スマートフォン部門の事業を合理化する計画を発表した。ほかの部門も合わせて、世界中で約1800人の従業員がレイオフされることになる。
Nokiaは今後の見通しとして、第4四半期にDevices and Services部門の売り上げが82億〜87億ユーロに達するものの、モバイルデバイス市場全体における同社のシェアは前年よりわずかに減少するとしている。Nokiaは現在、携帯電話メーカーとして世界で首位を維持しているが、Apple、HTC、Research In Motion(RIM)といったライバルによって、少しずつだが着実に市場シェアを奪われている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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