機能を見ていくと実は大したものは搭載していないAoKe-10。まぁ腕時計型だってことが売りなので機能に期待してはいけないのだろう。ところが本体をよく見てみると、側面にカメラがあるではないか!しかも腕にAoKe-10をはめるとカメラの位置がちゃんと正面を向くようになっている。これって相手に気づかれずに写真を撮れちゃう?
でも画質はVGAだし、シャッター押すときに右手が不自然な動きになるし、そして情けないシャッター音が鳴るのでこっそり撮影には不向き。なので仲間内や友人同士など皆で集まった時に「写真撮るよー。実はこれ、カメラとケータイを内蔵した腕時計なんだぜ」と自慢したり見せびらかしたりする使い方に向いているだろう。でもこれで画質がメガピクセルだったらちゃんと小型カメラとして使えそうなんだけどなぁー。うーん残念。
腕時計ケータイといいながらサイズやデザインはちょっとイマイチ、機能も無いし質感もまぁまぁとこのAoKe-10はやはり値段相応の製品であった。とはいえ見た目が面白いし値段も安いので、腕時計ケータイはトンデモケータイショップでみかけるとついつい買ってしまうのである。また故障も多いせいか時にはジャンクショップでまとめて売られていたりすることもある。
でもどこかのメーカーが本気になって、お金をかけたもっといい製品を作ってくれればちゃんとしたルートで販売できるんじゃないだろうか?腕時計ケータイなんて大手メーカーは量産しないニッチ商品だし、中国メーカーが生き残るためにはそれに特化した会社が出てきてもいいような気がする。実はすでにちゃんと売ろうとしてがんばっているメーカーもあり、海外飛行機の機内販売で腕時計ケータイが売られているケースもあるのだ。数年もすると中国人の腕時計がみんなケータイになっている、そんな時代になっているかもしれないぞ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)