伊藤忠とシスコ、エネルギー管理サービス事業を共同展開

富永恭子(ロビンソン)2010年10月04日 19時07分

 伊藤忠商事とシスコシステムズ(シスコ)は10月4日、ITを活用したエネルギー管理サービス(EMS)事業を共同展開することに合意したと発表した。

 伊藤忠商事では、行政への届出書類の作成やエネルギー管理ができるクラウド型の省エネ支援サービス「ecoFORTE」を開発し、2009年10月から大規模オフィスビルや工場、大学、多店舗展開する小売業などの事業者を対象に全国で販売している。また、空調、照明設備、IT機器のエネルギー使用量の計測、制御から省エネルギー提案までの一貫したエネルギー管理サービスを提供できる、より高度なセンターシステムの実現に取り組んでいるという。

 シスコでは、ICTの活用を通して、不動産、教育、医療、エネルギー、交通、防災防犯等の地域インフラを相互連携させることにより新しい価値を生み出す「スマート コネクテッド コミュニティ」を提唱。2008年からは、建物や土地など、不動産の資産価値増加を目的とした「コネクテッド リアルエステート事業」を国内展開しており、オフィスビルにおける生産性や安全性の向上、ビル建設、管理コストの削減のほか、環境対策のためのソリューションを提供している。

 今回、両社はそれぞれの強みをいかし、ecoFORTEおよびシスコの技術を実装したソリューション「ecoFORTE-CRE」の開発、および販売促進を共同で行うという。ecoFORTE-CREとは、ecoFORTEの遠隔制御システムを搭載するシスコのルータを介し、複数拠点を自動的に省エネ化するソリューション。ecoFORTEによって事業者のエネルギー使用状況を計測、分析し、提案された省エネルギー対策案を、シスコのルータを通じて複数拠点に適用することが可能だとしている。さらに、パソコン、無線通信機器、複合機などの電源を自動制御するシスコの「EnergyWise」技術をecoFORTEに実装することで、IT機器の電力使用量削減を実現する予定だという。

 伊藤忠商事とシスコは、今回の協業により、ビル全体から個々のIT機器に至るまでの広範囲におけるEMSの提供を実現したいとしている。

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