TechCrunchの報道によると、Cisco Systemsがインターネット電話サービスSkypeに買収提案を持ちかけている可能性があるという。
同ブログサイトは、匿名の情報筋の話として、CiscoがSkypeに対し、新規株式公開(IPO)完了の前に同社を買収する提案を持ちかけていると報じている。Skypeは2010年8月に入って、米証券取引委員会(SEC)にIPOを申請した。TechCrunchは、このうわさを確認できていないことを認めており、おそらく同記事の情報筋はこの話し合いに直接関係する人物ではないものと思われる。
同記事では、GoogleがSkype買収に関心を示していたが、独占禁止法に抵触することを懸念して提案を計画していないとも述べている。Googleは最近、ユーザーが電子メールおよびメッセージングサービスである「Gmail」から無料で電話をかけられる、Skypeに似た音声サービスを開始した。
TechCrunchによると、Skypeは、IPOにより約50億ドルを調達したいと考えているという。したがってCiscoが魅力的な提案をするには、少なくともこの価格を提示しなければならないことになる。50億ドルは大金ではあるが、Ciscoに用意できない金額ではない。同社は小規模な買収が多いが、過去には大規模な買収も実施している。2005年には、ケーブルセットトップボックスメーカーのScientific Atlantaを65億ドルで買収している。
Ciscoは、SkypeのVoIP(Voice over IP)およびビデオ技術を、「WebEx」のコラボレーションサービスや、「Unified Communications」製品スイートの一部など、自社の既存製品に取り込みたいと考えているようである(Ciscoは2007年にWebExを32億ドルで買収した)。
Skypeには現在、5億6000万人の登録ユーザーがおり、毎月の利用者数は1億2400万人にのぼる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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