Cisco Systemsは、ビデオ会議システムベンダーTANDBERGの買収をようやく完了させた。
Ciscoは米国時間4月19日、ノルウェーのオスロに拠点を置くTANDBERGの株式の91.1%を取得し、同社へのいわゆる公開買付けを完了したと発表した。Ciscoは次に残りの発行済み株式を強制的に取得する予定だと述べた。それが完了すれば、Ciscoは2009年10月に最初の買収提案を行って以来、追い求めてきたTANDBERGを所有するために、33億ドル(190億ノルウェークローネ)を支払ったことになる。
TANDBERGの前最高経営責任者(CEO)であるFredrik Halvorsen氏は、シニアバイスプレジデント兼Ciscoの新しいTelePresence Technology GroupのトップとしてCiscoの一員になる予定だ。
「ビデオおよび対面でのコラボレーションの広範な利用を通して、全ての人があらゆる場所で生産性を高められるこの新しい作業形態は、次世代のビデオ会議であるテレプレゼンスをCiscoのコラボレーションポートフォリオと組み合わせることでさらに強力なものになる」とCiscoのEmerging Technologies Business GroupのシニアバイスプレジデントであるMarthin De Beer氏は声明で述べた。
テレプレゼンスを利用することで出張関連経費の削減を図る企業が増える中、Ciscoは同市場への進出強化を試みている。10月に30億ドルを提示して以来、CiscoはTANDBERGの買収を熱烈に追求してきた。投資家が最初の買収申し出を却下した後、Ciscoは11月に提示額を増やした。
12月には、CiscoはTANDBERG買収に必要な株式を全て取得する寸前までいったが、ノルウェーの法律の下で買収完了に必要な90%には依然として1%足りなかった。
Ciscoがさらに多くの株式取得を模索する中で、米司法省と欧州連合(EU)はCiscoによるTANDBERG買収が規制要件を逸脱しないように目を光らせていた。いずれの規制当局も、2010年3月下旬に同買収案件を承認した。
Ciscoによると、同社は今回の買収で2010会計年度の利益は減少するが、2011会計年度にはそれによって利益が拡大すると見ているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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