Bharat氏は、Google Newsの最初のバージョンを開発するに当たり、ニュース記事を新しさとその記事を扱うニュース媒体の数によって整理するアルゴリズムを、2001年10月半ばまでに構築した。その過程で、ほとんどのニュース企業がコンテンツを似たような方法で提供していることが分かったため、Bharat氏は、以前取り組んだ製品検索用の小売店サイトの索引付けから多くの成果を利用することができた。同氏によれば、製品検索の方がはるかに複雑な問題だったという。
しかし、ニュースの処理には、コンテンツの特性のため、通常のGoogle検索とは異なるアプローチが必要だった。当時、数分前に投稿された新しいニュース記事にリンクを張るサイトは、あったとしてもほんのわずかだったため、そのウェブページが通常の検索結果に現れるまでに長い時間がかかることがあった。今ではGoogleの総合的な検索アルゴリズムによって新しいコンテンツがすぐに通常の検索結果に現れるようになっているが、Googleは2001年の終わりに、独立したニュース「ワンボックス」の実験を始めた。これは、検索結果ページのなかで1種類の検索結果専用のセクションを表すGoogleの用語であり、Bharat氏のランキング技術を利用したものだ。
Googleがこのアグリゲーションページを立ち上げたのは2002年9月だった。同社は、この件についてトラフィックの増加に関する数字を示すのは控えたが、同サイトが現在ニュースメディアのウェブサイトに1カ月当たり10億ページビューをもたらしており、30の言語で72の異なるバージョンのGoogle Newsを運用していると述べた。
Bharat氏のチームは、同サイトに数年にわたって変更を施し、新機能を追加して、10分に1度更新される静的なサイトから、ニュースが流れ込むとほぼ瞬時に更新されるサイトへと変化させた。最近の変更はユーザーインターフェースのデザイン変更だ。これは保守的なGoogle Newsユーザーの間で議論を呼んだが、Bharat氏とGoogleが考える今後のニュースビジネスの展開における核心だ。
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