カリフォルニア州マウンテンビュー発--「Google News」の創設者であり技術責任者でもあるKrishna Bharat氏は、米国時間2001年9月11日から数日間、ニューオーリンズでのカンファレンスのために身動きが取れず、他の多くの人と同様、ニューヨークとワシントンDCをおそった攻撃に関するニュースを必死に探し求めていた。信頼できる情報をオンラインで見つけるのが難しかっただけでなく、さまざまな観点からの情報を見つけることも難しかった。
Bharat氏は、最近の米CNETとのインタビューでこう語っている。「今起きている出来事とニュースについて考え、そこから抜け出そうとするための時間はたっぷりあった。わたしはここに戻ってきて『ニュースサイトからコンテンツを抜き出す方法は分かっている。どうすれば、この理解の過程を改善することができるだろうか』と言った」
このフラストレーションが、最終的に2002年9月22日のGoogle Newsの誕生につながった。Google Newsは世界中からオンラインニュースコンテンツを集め、瞬く間に人気を得ると同時に議論を呼んだ。一部のニュースメディアが、Google Newsは自社のウェブサイトからトラフィックをそらす試みだとみなして不平を述べ、ランキングの基準についてあれこれ考えたメディアもあった。
この論争に関する憤りは収まったが、Google Newsは新しい課題に直面している。完全にウェブから生まれた新世代のジャーナリストやメディア企業が、文字や音声、そして視覚的なコンテンツを、従来の記事の形式とマイクロブログサイトの両方で溢れさせるにつれて、「ニュース」として考えられているものの本質が急速に変化している。その一方で、読者は自分にとってのニュースソースをもっとコントロールできるようになることを求めており、多様性という元来の目標が徐々に崩れてきている。
Bharat氏は、Googleはこれらの課題にうまく対処できると確信している。「Google Newsの未来は、パーソナライズとソーシャル情報の改善にある」と同氏は述べ、最も価値があり信頼できるコンテンツが友人から勧められたものであり自分の選好に結びついたものであるという未来(すでにそうなっていると言う人もいるかもしれない)を暗示した。
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